Posts Issued on February 18, 2025

posted by sakurai on February 18, 2025 #951

そもそもEGASアーキテクチャはメインマイコンが主機能を担当し、サブマイコンはメインマイコンのモニタ的な扱いです(EGASの2チャンネル構成の意義)。そこから考えると案1と案4では得失はどうでしょうか?

ChatGPT
以下では、EGAS の 2 チャンネル構成において「メインマイコンが主機能 (IF) を担当し、サブマイコンはモニタ的な扱いである」という前提のもと、案1(サブマイコンが幅広く異常検出 & リレー直接制御)案4(サブマイコンはメインマイコン死活を監視し、故障時にリレーを直接制御) について得失を整理します。


案1: サブマイコンが幅広く検出し、リレーを直接制御

  • 誰が検出?

    • サブマイコンが APS, TPS, Driver Diag などメインのセンサ情報も取り込むか、少なくとも同様の情報を並列でもらう。
    • メインマイコンが主機能を担当していても、サブマイコンがセンサを「モニタ的」にフル読みしている場合には、サブマイコンが完全なバックアップルートを形成。
  • 誰がリレーをオフ?

    • サブマイコンが単独で Relay Driver を直接駆動しリレーを切る。

メリット

  1. サブマイコンが主機能と同レベルでセンサを取得 → メインマイコン故障や誤動作のみならず、「APS/TPS故障」自体もサブマイコンが独立に検出し、リレーOFFできる。
  2. 故障検出の並列度が高い (メイン・サブそれぞれが全センサを見ている) → 異常検出カバレッジを拡大しやすい。

デメリット

  1. モニタ的アーキテクチャ以上に大きなソフトウエア負担** → サブマイコン側もAPS/TPS等の取得ロジックや診断フローを実装。
  2. 「メインマイコンが主機能担当」というEGAS設計思想からすると、サブマイコンにセンサ処理を大きく複製するのはオーバースペックになる場合がある。

案4: サブマイコンが主に「メインマイコン故障」を監視し、故障時にリレーを直接制御

  • 誰が検出?

    • サブマイコンはメインマイコン(および一部限られた診断線)をウォッチして「メインマイコンが固まった/故障している」ことを検出。
    • APS/TPSなどの主センサ異常は基本メインマイコンが担当し、サブマイコンはそこまでは見ない(あるいは簡易モニタ程度)。
  • 誰がリレーをオフ?

    • サブマイコンがメインマイコンを経由せずリレーを制御 → メインが死んでもサブマイコンがオフ可能。

メリット

  1. モニタ的なサブマイコンの立ち位置を大きく変えない → 「主機能はメインマイコンが行う」EGASの設計思想を守る。
  2. ソフト負担が比較的軽い → サブマイコンはメインマイコンの死活監視が中心。APS/TPSなどの大きな計算や詳細診断をサブマイコンで実装しなくてよい。
  3. メインマイコンに異常があったときのみ “非常停止” できる → 最低限の安全保証は確保。

デメリット

  1. 「APS/TPSなどセンサ異常」まではサブマイコンが検出せず → メインマイコンが誤検知や故障を起こすと、サブマイコン視点では「メインマイコンが動いているかどうかしかわからない」ため、センサ異常をメインマイコンが見逃したら、サブマイコンがカバーできない
  2. Driver Diagもメインマイコン側で見ている構成だと、サブマイコンはそれを直接見ないため、Driver Diagの異常がメインで見逃されたら危険残る。

得失の比較

項目 案1 案4
サブマイコンの役割 幅広いセンサ検出 (APS/TPS/Driver Diag 等) + リレー制御 主にメインマイコン死活監視+簡易モニタ(故障でリレーOFF)
ソフト負担 大きい(サブマイコンがセンサ処理を重複実装) 比較的軽い(メイン死活監視+リレー制御ルーチン程度)
主機能 vs モニタ サブマイコンが主機能のバックアップとして十分機能できる メインマイコンが主機能、サブマイコンはあくまで死活監視メイン
検出カバレッジ拡大 しやすい(サブマイコンがAPS/TPS等を独立に見られる) メインマイコン故障時だけはカバーするが、APS/TPS異常はメイン依存
EGAS思想への整合 やや大きく変更(サブマイコンがほぼ主機能並みに働く) 従来の「主機能=メイン、モニタ=サブ」の思想を大きく崩さない
コスト面 追加ハードは不要だがソフト大幅改修の可能性あり 追加ハード不要、ソフト改修は監視部とリレー制御のみ

結論

  • 案1案4 はどちらも「メインマイコンが死んでもサブマイコンでリレーをOFF可能」となるが、
    • 案1 はサブマイコンが「APS/TPS/DriverDiag」等もフルカバーし、故障を幅広く検出 → サブマイコンが主機能に近い
    • 案4 は「サブマイコンはメインマイコン故障の監視が中心、センサ大半はメインが担当 → ソフト負担軽」 → EGASの“主=メイン / モニタ=サブ”構造を保ちやすい

EGASアーキテクチャで「メインマイコンが主機能/サブはモニタ」の大枠をあまり崩したくないなら、案4 がより自然。一方、サブマイコンが本格的にAPS/TPS等を独立処理できるなら案1の安全度は高いが、システム変更が大きい。

よって案4はEGASの2チャンネル構成を大きく変えずに「メインマイコン死活監視 → リレー直接制御」を追加するだけで済むため、最もEGAS思想に近く、低コストでメインマイコン故障をカバーできると言えます。

ChatGPT の回答は必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。


ユーザとの会話により、ChatGPTの結論としてユーザ提案回路と同一となったものの、その道のりにはいろいろなポイントが含まれており、なかなか示唆に富む会話だったと思います。

なお、本稿はRAMS 2026に投稿予定のため一部を秘匿していますが、論文公開後の2026年2月頃に開示予定です。


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