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Pongと強化学習 (84) |
comm.send_trigger(device)は実際にはどのようなコードとなるか深掘りしてみます。
comm.send_trigger(device)
関数を実装する際には、具体的にどのような通信手段を使うかによって異なりますが、一般的にはシリアル通信を想定するケースが多いです。ここでは、Pythonでシリアルポートを使用してFPGAにトリガー信号を送信する例を示します。
シリアル通信を用いたトリガー信号の送信
シリアル通信を使用する場合、Pythonのserial
ライブラリを利用して、特定のコマンドや信号をFPGAに送信します。以下はその実装例です。
import serial
def send_trigger(device):
# デバイスが接続されていることを確認
if not device.is_connected():
device.connect()
# FPGAにトリガー信号として特定のコマンドを送信する
# ここではシンプルに 'T' という文字をトリガーとして送る例を示す
command = 'T'
device.connection.write(command.encode())
# Deviceクラスの定義は前述の通り
device = Device(port='COM3', baudrate=115200, timeout=1)
device.connect()
# トリガーを送信
send_trigger(device)
# 通信を終了
device.disconnect()
実装のポイント
- エンコーディング: Pythonからシリアルポートを介してデータを送信する場合、文字列をバイト列にエンコードする必要があります。上の例では、
command.encode()
を使用しています。 - コマンドの定義: トリガー信号としてどのようなデータ(コマンド)を送るかは、FPGAの設計に依存します。この例では単純な
'T'
文字を使用していますが、実際にはより複雑なプロトコルが必要になる場合があります。 - デバイスの接続状態管理:
device.is_connected()
を使ってデバイスの接続状態を確認し、必要に応じて再接続を行うロジックが含まれています。これは、安定した通信を確保するために重要です。
このコードは、FPGAとの通信においてトリガー信号を送るための基本的なフレームワークを提供しますが、実際の使用にはFPGAの設計仕様に合わせた調整が必要になります。