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Pipeline processorの設計 (11) |
マルチサイクル命令ウエイト
前稿ではマルチサイクル命令ウエイトをご紹介しましたが、パイプライン図を示します。これは例えばRead Modify Write等のように、1命令が1サイクルで終わらない複数ストリームを使用する命令で、いわばCISC命令です。ロード命令、演算命令、ストア命令のRISC命令を並べて実行しないのは、RISC命令だとその間に割り込みが入り、アトミック性が保たれないためです。

黄色は内部的に増殖したサイクルです。
図461.2は図461.1をステージで並び替えたもので、通常のウエイトではパイプライン下段にバブルが発生しますが、マルチサイクル命令ウエイトは例外的に、内部的に命令を発生(増殖)させパイプラインを埋めるので、バブルは発生しません。
