前稿の続きです。
前記安全機構は第1層安全機構と第2層安全機構とを含み、
SMには1st SMと2nd SMがあるという、規格にある図と同じサブシステムが、本特許の対象です。
第1層安全機構は部品の故障の少なくとも部分的なカバレッジを提供することができ、
1st SMにはそのDCがあることを言っています。$K_\text{IF,FMC,RF}$に相当します。
第2層安全機構は第1層安全機構の故障の少なくとも部分的なカバレッジを提供することができ、
2nd SMにはそのDCがあることを言っています。$K_\text{SM,FMC,MPF}$に相当します。
前記方法は、
ここからが新規性があると思われる部分です。この前記方法とは、「電子システムの偶発的なハードウェア故障の確率的メトリックを求める方法」です。
前記第1層安全機構に対応付けられる第1組の確率を計算するステップと、
1st SMに関連する確率を計算するステップのようです。ちなみに、PMHFは、安全目標侵害確率を計算してからそれを車両寿命で除算して算出するので、最初に確率計算するステップが続きます。
第1組の確率が何を指すかは定かではありません。1st SMのDCに関係すると解釈すれば、
$$\lambda_\text{m,RF}=(1-K_\text{m,RF})\lambda_\text{m}$$
に関する確率のようです。
前記部品の直接侵害フォールトに対応付けられる第2組の確率を計算するステップと、
前記部品というのはIFを指すようです。第1組の確率も直接侵害フォールトに関するものですが、第1組はSMで保護されており、第2組がSMの表現を含まないので保護されていないとすれば、
$$\lambda_\text{m,SPF}$$
に関する確率かもしれません。ここではSPFもRFも狭義の意味です。
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