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確率論 (10) |
基本単位についての定理です。
$X$を可測集合$(\Omega, \mathcal{F})$上の実確率変数、つまり$\mathcal{F}$可測写像とすると、これは$\mathcal{F}$の基本単位上で定数となる。
まず、確率変数$X$は前記事で定義したように、$\mathcal{F}$可測であることから逆像が$\mathcal{F}$の要素となります。これを表すために、定数を$x\in\mathcal{B}$とすれば、その逆像は$A=X^{-1}(\{x\})$と書け、$A\in\mathcal{F}$と表せます。$\mathcal{F}$の基本単位を$C$で表し、$C\cap A\neq\varnothing$となるようにとれば、$C$は基本単位であるため、$C\subset A=X^{-1}(\{x\})$。これを$X$により写像すれば、$X(C)\subset X(A)=x$より、基本単位の$X$による写像は定数となります。
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