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2nd Edition PMHF式の詳解 (5) |
DC添え字ネーミングルールの変更
- DCのネーミング法が1st Editionから変わった。
DC(Diagnostic Coverage)のネーミング法が、対象エレメントからプロパティオウナに変更になりました。
例えば図333.1の式において、
$K_\text{FMC,SM1,RF}$は、1st editionでは$K_\text{FMC,RF}$と書かれていました。これは、IF(対象)の検出カバレージであることから、$K_\text{FMC,IF,RF}$の意味でした。故障率の式中の記号、例えば故障率やDCが、全て対象エレメントで揃うため、誤りにくいことが利点でした。
しかし、2nd editionからこれはSM1のプロパティであるということから、$K_\text{FMC,SM1,RF}$と書かれるようになりました。対象ではなく、そのプロパティを所有しているエレメントに変わったので、わかりにくくなりました。
従来の形式で書けば、図333.1の添え字は、以下のように全てIFで統一されます。 $$ \lambda_\text{IF,DPF,secondary}=(1-F_\text{IF,safe})F_\text{IF,PVSG}K_\text{FMC,IF,RF}\lambda_\text{IF} $$
図333.2に別の例を示します。
これはSM1のフォールトのうちプライマリのLFとなる場合ですが、SM1のプライマリDPF故障率($\lambda_\text{SM1,DPF,primary}$)にSM2により検出できない割合($1-K_\text{FMC1,SM2,MPF})$をかけています。1st editionであればこれは$K_\text{FMC,SM1,MPF}$のように、添え字を対象で表したのですが、2nd editionではプロパティのオウナのSM2と表記されるため、式の統一感がなくなりました。
1st editionの形式で書けば、図333.2の添え字は、以下のように全てSM1で統一されます。 $$ \lambda_\text{SM1,DPF,latent,primary}=\lambda_\text{SM1,DPF,primary}\cdot(1-K_\text{FMC1,SM1,MPF})\\ =(1-F_\text{SM1,safe})(1-F_\text{SM1,PVSG})(1-K_\text{FMC1,SM1,MPF})\lambda_\text{SM1} $$