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2nd Edition PMHF式の詳解 (2) |
DPFの分解
- DPFをprimaryとsecondaryに分けている。
規格の訳文は、
DPFは、primary DPFとsecondary DPFに分類されます。
primary DPFは、そのフォルトを制御するSMが存在しない場合でも、それ自体でSG違反を引き起こすことはできません。
secondary DPFはSG違反の可能性がありますが、SG違反を緩和するSMが存在します。
つまり、原則的にはprimary DPFはSMに発生するDPFであり、secondary DPFはIFに発生するDPFとなります。
primary DPF
図171.1(再掲)にMPFがprimaryとなる場合を示します。図171.1の箱kから箱aeに分解される部分(no potential)の故障率がこのprimary DPFです。
箱kの中の文章は
SMがない場合に、SGを直接侵害する可能性があるフォールトの割合は($F_\text{PVSG}$)?
とあります。通常IFのフォールトは、SMがなければ必ずSG侵害するため、$F_\text{IF,PVSG}$は1(100%)であることから、IFではprimary DPFはあり得ません。規格にはIFでもprimary DPFとなるとありますが、基本的にはIFのprimary DPFは0となります。