Article #799

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Pongと強化学習 (20)

posted by sakurai on May 17, 2024 #799

ポリシーについて深掘りします。


ポリシーは、特定の状態$s$においてエージェントが取るべき行動$a$を定義するルールや方針のことです。したがって、ポリシーは状態$s$から行動$a$へのマッピングと考えることができます。これは、エージェントがどのように行動選択を行うかを示すものであり、具体的には以下のように表現されます:

  • ポリシー $\pi(a|s)$ は、状態$s$において行動$a$を選択する確率を表します。つまり、ある状態でどの行動をどれだけの確率で取るかを示す関数です。

ポリシーは$Q$(行動価値関数)、$s$(状態)、$a$(行動)、$R()$(報酬関数)とは異なる概念ですが、これらは互いに密接に関連しています。

  • $Q$(行動価値関数): $Q(s, a)$は、状態$s$において行動$a$を取ったときに得られると期待される報酬の合計値です。Q学習やDQN(Deep Q-Network)などのアルゴリズムでは、最適なポリシーを見つけるために$Q$値を使用します。最適なポリシー$\pi^*$は、各状態において$Q$値を最大化する行動を選択するポリシーです。

  • $s$(状態): エージェントが観測できる環境の状態です。ポリシーは、これらの状態に基づいて行動選択を行います。

  • $a$(行動): エージェントが取ることができる行動です。ポリシーは、どの行動を取るべきかを定義します。

  • $R()$(報酬関数): エージェントが行動$a$を取った結果として環境から受け取る報酬を定義する関数です。報酬関数自体はポリシーではありませんが、エージェントが最適なポリシーを学習する過程で重要な役割を果たします。

結論として、ポリシーは状態$s$から行動$a$へのマッピングです。$Q$値、$s$、$a$、$R()$はポリシーの決定や評価において重要な要素ですが、ポリシー自体はこれらの組み合わせではなく、エージェントがどのように行動選択を行うかという方針を定義するものです。


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