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PMHF論文sae2020 (3) |
アブストラクト(続き)
論文sae2020$\dagger$のアブストラクトの続きです。
In order to clarify how PMHF is calculated within the content of ISO 26262, this paper will discuss how to calculate both the failure rate and the average probability of failure per hour in terms of definitions, sources of the data, applications, and advantages and disadvantages.
本稿では、ISO 26262 の内容の中で PMHF がどのように計算されるのかを明確にするために、定義、データの出所、アプリケーション、メリットとデメリットの観点から、故障率と時間当たりの平均故障確率の計算方法を議論する。
PMHFの定義や前提、導出過程を説明した文献は、弊社のブログや論文以外に全く無いため、非常に興味深い部分で本文を読むのが楽しみです。
It will also present examples of calculating PMHF including the average probability of failure per hour for a non-exponentially distributed failure population as well as an example of a system with redundancy.
また、指数関数的に分布していない故障集団の1時間当たりの平均故障確率を含むPMHFの計算例と、冗長性を持つシステムの例を紹介する。
弊社は、ISO 26262の精神の基礎は以下の2つに置かれていると考えます。
- 故障率は一定=故障率はバスタブカーブの偶発故障期間
- 定期検査・修理による故障からの復旧(リニューアル)
従って、非指数分布の故障を考えることはISO 26262を逸脱するものであり、不要だと考えます。単純な指数分布でさえ、項目2が十分考慮されていない現状を鑑みると、まず上記2項目をきちんと理解することが先だと考えます。
$\dagger$: Kleyner, A. and Knoell, R., “Calculating Probability Metric for Random Hardware Failures (PMHF) in the New Version of ISO 26262 Functional Safety - Methodology and Case Studies,” SAE Technical Paper 2018-01-0793, 2018