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レイテントフォールトの問題 (2) |
第2問です。次の事象はレイテントフォールトになるかという問題で、その事象は、
というものです。
前問と同様、SRを補って考えます。安全機構(SM)であるリレーは、意図機能(IF)の遮断のためのSMと想定します。例えば、意図せずにアクチュエータが動作してしまうのを遮断する目的です。SRは「意図しないときは〇〇信号をOFFすること」となります。具体例を挙げれば、走行中のステアリングロック等があります。
走行中にリレーが溶着すると、常に信号がONしっぱなしとなり、意図しないときにもONになる可能性があり、その場合はSR違反となります。
さて、SRを明確にしたところで、このリレーはIFのVSGを抑止するためのSMであるので、リレーは1st SMです。従って1st SMのフォールトは、検出されなければレイテントフォールトとなる可能性があります。
次に考慮することは、1st SMがMPFDI中に2nd SM(1st SMのレイテント防止のためのSM)により検出され通知されるかどうかです。設問では初期のON/OFF診断で検出可能、とあるので、MPFDI中に1度故障検出が行われ通知されることになります。MPFDIは最短でもKey-ONからKey-OFFの時間あれば良いためです。従って2nd SMの診断率をDCとすれば、全リレー溶着フォールトのうち $\img[-1.35em]{/images/withinseminar.png}$になります。
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