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Pongと強化学習 (101) |
コードの続きの説明です。
このコードブロックは、エージェントが環境との相互作用を通じて学習している間に、特定のイベントや統計情報を記録して、学習プロセスをモニタリングするための部分です。具体的には、学習中にエピソードが完了した際の情報を収集し、それをログに記録する処理を行っています。
コードの説明
1. 情報の確認:
if "final_info" in infos:
infos
ディクショナリに final_info
キーが含まれているかを確認します。final_info
は、環境から返されるエピソード終了時の追加情報を含むキーです。
2. エピソード情報の処理:
for info in infos["final_info"]:
if "episode" not in info:
continue
final_info
配列をループして各エピソードの情報を処理します。ここで、info
が episode
キーを持っているか確認し、持っていなければその情報はスキップします。episode
キーは、そのエピソードの累計報酬や長さなどの統計情報を含みます。
3. 統計情報の出力と記録:
print(f"global_step={global_step}, episodic_return={info['episode']['r']}")
writer.add_scalar("charts/episodic_return", info["episode"]["r"], global_step)
writer.add_scalar("charts/episode_length", info["episode"]["l"], global_step)
writer.add_scalar("charts/epsilon", epsilon, global_step)
- エピソードの累計報酬(
episodic_return
)とエピソードの長さ(episode_length
)をコンソールに出力し、さらにwriter
(TensorBoardのような可視化ツールのライターオブジェクト)を使用してこれらの情報を記録します。 - また、現在の探索率(
epsilon
)も記録します。これにより、エピソードの成果と探索率の関係を視覚的に分析することができます。
役割と重要性
このプロセスにより、エージェントのパフォーマンスの変化を定期的に監視し、学習が適切に進行しているかを評価することができます。各エピソードの報酬と長さの記録は、エージェントの戦略が時間とともにどのように進化しているかを理解するのに役立ちます。また、探索率の変動を追跡することで、エージェントがいつどのように新しい行動を試すかのバランスを評価することが可能です。これらの情報は、学習プロセスの調整やアルゴリズムの改善に不可欠です。
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