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ソフトエラーの観点 |
引き続き、お客様との会話をシェアします。
Q. ソフトエラーはどう考えたら良いでしょうか?
A. ソフトエラーには、例えばメモリ化けのようなものが有ります。ハードウェアが恒久的に故障するのではなく、α線や中性子線等の放射線、もしくはノイズ等の原因により、記憶していた論理が反転することを指します。従って、正しいデータに再記憶すれば問題なく運用することが可能です。
メモリには、しばしば1bitの反転が起こりますが、この故障モードはSBU(Single Bit Upset)と呼ばれます。
元々ソフトエラーはダイナミックなメモリにのみ顕著に起こり、そのためにDRAMにはソフトエラーの検出・訂正のためにECCが設けられていました。近年のようにプロセステクノロジが進んでくると、従来は問題にならなかったロジックのソフトエラーも見えてくるようになったため、ロジックのソフトエラー対策が必要になります。
具体的なエレメントとしてはバスがあります。バスは昔は単なるアルミ配線でしたが、近年のAXI4になると巨大なマルチプレクサで構成されます。そのためバスマトリクスのソフトエラー対策として、end-to-endのECCを設けることがしばしば見られます。