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Pongと強化学習 (52) |
全結合層について聞いてみます。
全結合層(Fully Connected Layer、FC層)は、ニューラルネットワークにおいて、特に深層学習モデルの最後の段階でよく使用される層です。この層は、畳み込み層(Convolutional Layer)やプーリング層(Pooling Layer)によって抽出された特徴を基に、最終的な出力(例えば、分類のためのクラスラベル)を生成します。
全結合層の役割
- 特徴の統合: 全結合層は、前の層からの出力(活性化マップや特徴マップ)を受け取り、それらを一次元のベクトルに平坦化します。そして、これらの特徴を統合して、タスクに必要な形式の出力を生成します。
- 学習可能なパラメータ: 全結合層には、各入力ノードと出力ノード間に重みが割り当てられています。これらの重みは学習プロセスを通じて更新され、入力データに含まれるパターンを学習します。
- 非線形性の導入: 全結合層の出力には、通常、非線形活性化関数(例:ReLU、シグモイド、ソフトマックスなど)が適用されます。これにより、モデルは非線形な関係を学習する能力を獲得します。
全結合層の使用例
- 分類: 画像分類やテキスト分類など、特定の入力を事前に定義されたクラスに割り当てるタスクで広く使用されます。分類問題では、最後の全結合層の出力にソフトマックス活性化関数を適用することで、各クラスに属する確率を得ることができます。
- 回帰: 家の価格予測や株価予測など、連続値を出力するタスクにも使用されます。回帰問題では、出力層に活性化関数を適用しないか、恒等関数を使用します。
注意点
- パラメータの数: 全結合層はパラメータの数が多くなりがちです。これは、ネットワークが複雑になると過学習のリスクを高める可能性があるため、適切な正則化技術やドロップアウトを適用することが重要です。
- 計算コスト: 大量のパラメータは、計算コストを増加させます。そのため、リソースに制約のある環境では、全結合層の使用を慎重に検討する必要があります。
全結合層は、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)やその他の種類の深層学習モデルにおいて、重要な役割を果たします。これらの層によって、抽出された特徴を基に高度な推論を行い、具体的なタスクの解決に繋がる出力を生成することができます。