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$Q(t)$とChatGPT (16) |
人間:
以前に「ユーザーが求めた微分の計算を行うとき、ChatGPTは実際に微分の計算を実行するわけではなく」と回答しました。一方今回は「微分の基本的な法則について理解してい」るとのこと。これは論理矛盾ですが、とちらが正しいのでしょうか?
ChatGPT:
ご質問ありがとうございます。その点について明確に説明いたします。
私が「理解している」と言ったのは、GPTモデルがその計算を記憶し、理解しているという意味ではなく、訓練データに基づいて微分の計算や法則についての情報を生成する能力があるという意味です。GPTは人間のように「理解」するわけではなく、大量のテキストデータからパターンを学び、そのパターンに基づいて新たなテキストを生成します。
つまり、「理解している」という表現は、このAIが微分の法則を「知っている」わけではなく、その計算を模倣することができるという意味での「理解」です。また、私が微分の計算を「実行」するわけではないと言ったのは、このAIが数学的な計算をプログラムとして「実行」するわけではなく、学習した知識を基に回答を生成するという意味です。
したがって、論理的に矛盾しているわけではありません。それぞれの表現は、AIが情報を処理し、応答を生成する方法を異なる角度から説明したものです。
- 単なるパターンマッチングのようです。それにしては「理解力」がありそうで、不思議なことです。逆に、東大の松尾先生がおっしゃったように「人間の理解力なんてその程度のもの」ということかもしれません。
- 少々定性的な議論に深入りして面白くないので(「私は単語をこのような意味で用いた」等の言い逃れができるので)、定量議論に戻ってグラフを書かせることにします。