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RAMS 2020論文ポスター解説 (6) |
第5節は、前節で求めたPMHFの評価です。図のレイアウト上、空白が多めになっています。
規格はケース見落としにより、過剰なPMHFの見積もりとなっています。ということは保守的な見積もりであるため、安全側ではありますが、EOTTIとしてはその過剰見積もりが厳しい設計制約として見えてきます。
上図左は弊社による、EOTTIの最大値を示す不等式です。一方、上図右は、2nd editionに掲載されているEOTTIの最大値を示す不等式です。表に示すように、規格自体に含まれている例で計算すると、規格がPMHFを過大に見積もっていることから、EOTTIも過小見積もりとなっています。正しくは965時間で良いのに、規格式では31時間となり、その倍率は31倍ともなります。
結論として、規格に従えば、PMHFが保守的な見積もりであることから、EOTTIに関して31倍も設計が厳しくなります。