19 |
6809の割込み動作 (4) |
そこで、CCRを参照して割込みに入る入らないを決定させようとしたら、ソースコードで以下のような定義文を見つけました。
// flags used in MC6809_cpu.v
`define FLAGI regs_o_CCR[5]
`define FLAGF regs_o_CCR[6]
`define FLAGE regs_o_CCR[7]
前稿の図150.1のCCR構成を見てもわかるように、FLAGIのビット位置が誤っています。Iフラグの位置はbit5ではなくbit4です。これを正しいbit位置の4に修正したところ、ベクタフェッチの後に再度IRQステート遷移する動作は無くなり、フェッチしたアドレスに飛び、飛び先である割込みルーチンを実行するようになりました。
ところが、不具合がありました。割込みルーチンで割込み原因クリアをしているにも関わらず、再度の割込みが入りません。
前稿では、図151.1のタイムチャートに示すように、Eフラグと同タイミングで仮にIフラグもセットするように修正しました。ところが、スタックにCCRを退避する前にIフラグを割込み禁止にしたため、割り込み禁止状態のCCRが退避され、割り込みルーチンの最後で回復されたものです。つまりIフラグのセットが早すぎたわけです。
正しくは、図151.2の6809割込みにあるように、IフラグはCCRを退避してからセットしなければなりません。安直にEフラグと同タイミングでセットしたため、割込みが再度かからなくなってしまったものです。