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SPFM, LFM, PMHFの計算法の例 |
「自動車の機能安全と部品安全」中のPMHF式
昆虫採集よろしく、業界内での事例収集を実施中です。アーキテクチャメトリクス(SPFMとLFMの総称)及びPMHFについて、「自動車の機能安全と部品安全ーISO 26262の概要ー」の資料(安部秀二、パナソニック)を見つけました。
その中での、上記メトリクスの計算方法を紹介します。
この資料によれば、SPFMは資料の$\alpha$、$\beta$、$\delta$を用いて $$ M_\text{SPFM}=1-\frac{\beta}{\alpha}=1-\frac{\sum\left(\lambda_\text{SPF}+\lambda_\text{RF}\right)}{\sum\lambda} \tag{324.1} $$ と表され、LFMは、 $$ M_\text{LFM}=1-\frac{\delta}{\alpha-\beta}=1-\frac{\sum\lambda_\text{DPF,lat}}{\sum\left(\lambda-\lambda_\text{SPF}-\lambda_\text{RF}\right)} \tag{324.2} $$ と表されます。
それぞれ、(324.1)を図122.1のSPFMの規格式、(324.2)を図123.1のLFMの規格式と比較すれば、一致していることがわかります。ここまでは問題ありません。
一方、$M_\text{PMHF}$は、 $$ M_\text{PMHF}=\beta+\delta=\lambda_\text{SPF}+\lambda_\text{RF}+\lambda_\text{DPF,lat} \tag{324.3} $$ (324.3)は誤りです。LFは単一ではVSGを引き起こさないため、アイテムのVSG確率としては、$\img[-0.9em]{/images/withinseminar.png}$ とする必要があります。
これは2015年の資料ですが、いったい(324.3)はどこから来たのでしょうか?
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