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ISO 26262のFTAに関する論文 |
ISO 26262のFTA関連の2つの論文を紹介します。
最初に紹介するのは"ISO 26262 ASIL-Oriented Hardware Design Framework for Safety-Critical Automotive Systems"という論文$\dagger$で、 PMHFターゲットに対してシステムをFTAを用いて分析し、弱い部分を定量的に抽出し、そこにSMを追加し、最終的にPMHF目標を満たす設計手法を提案するという、大変興味深いものです。ただ、残念ながらこの論文にはランダムハードウェア故障の確率の評価値(いわゆるPMHF)について問題があるため、それを取り上げます。
この論文(以下参照論文と言う)は以下のところから取得できます。
- https://ieeexplore.ieee.org/document/8965235
- https://www.researchgate.net/publication/335396971_ISO_26262_ASIL-Oriented_Hardware_Design_Framework_for_Safety-Critical_Automotive_Systems
この論文ではAEB(autonomous emergency braking system)を題材としています。以下にAEBシステムのFT(Fault Tree)を示します。
AEBはかなり大規模なシステムであるため、FTの一部を抜き出します。図201.2がその一部で、これにEBDサブシステムと名付けます。
EBDサブシステムは図201.2のように、EBDノード4冗長で構成されます。参照論文では図201.3のように、EBDノード1チャネルのEBM(Electronic Brake Module)に対してOn-line Monitorを付加してPMHFを下げたと主張しています。
$\dagger$Chen, Yung-Yuan & Lu, Kuen-Long. (2019). ISO 26262 ASIL-Oriented Hardware Design Framework for Safety-Critical Automotive Systems. 10.1109/ICCVE45908.2019.8965235.
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