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IEC/TR 62380の扱いの矛盾 |
2点目の矛盾に感じる事項として、IEC/TR 62380の扱いがあります。これは故障データベースであり、ISO 26262の初版では基礎故障率の参照先となっていました。
ところがIEC/TR 62380自体が廃番になってしまったため、ISO 26262の第2版では参照先となっていません。ここで矛盾があるのは、第2版のPart 11においてこと細かにIEC/TR 62380の内容を紹介していることです。単なる規格番号の参照ではなく、62380の半導体の基本方程式、具体的にはパラメータも含めた方程式を紹介し、かつ具体的な値を入れて計算の手ほどきまで行っていることです。
ある規格において、廃番になった他の規格を内容の実例まで記載するのはある意味異常な状況とも言えます。これはISO 26262にとってIEC/TR 62380の廃番に困っており、なんとか救いたいという証とも言えるわけで、この矛盾をどのように解消すれば良いのかChatGPTに聞いてみました。
ChatGPT:
あなたが指摘した矛盾について、以下のように解釈することができます。
1. 技術の有用性を維持するための措置:
IEC/TR 62380は廃番となったものの、その技術内容(特に故障率計算の方法論)は依然として業界で広く受け入れられており、信頼性評価において重要な役割を果たしてきました。ISO 26262の第2版では、この技術的な有用性を維持しつつ、廃番規格の参照を避けるため、実質的にその内容を独自に取り込んだと考えられます。
2. 移行のための指針:
ISO 26262第2版がIEC/TR 62380の内容を詳細に記載しているのは、利用者が旧規格に慣れ親しんでいる状況を考慮し、新たな基準にスムーズに移行できるようにするための配慮と考えられます。このようにすることで、規格自体が廃番となっても、その内容や手法を引き続き活用できるようにしているのです。
3. 柔軟な適用を可能にする:
第2版でIEC/TR 62380の計算方法やパラメータが紹介されていることで、規格利用者は従来の方法論を引き続き使用できる一方で、新しいデータベースや手法にも対応できる柔軟性が提供されています。これは、規格の継続的な適用性を確保するための戦略ともいえます。
結論:
この矛盾を解消するためには、ISO 26262第2版はIEC/TR 62380を公式に参照せずとも、その手法を依然として信頼性評価に使用できるようにするための過渡的な措置と考えることができます。これにより、業界標準を維持しつつ、新たな規格に基づく評価も進めることが可能です。この解釈により、規格の一貫性と実務的な有用性の両立が図られていると理解することができます。
ChatGPT の回答は必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。
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