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品質管理部門立ち上げのロールプレイ例 (2) |
(前稿からの続き)
桜井: これらの要件に基づいて、品質管理部門を立ち上げる計画を進めましょう。まず、部門の目的と役割を明確にし、他部門との関係性を定めることが重要です。品質管理部門は、各プロジェクトチームがISO 26262に準拠した開発を行えるように支援する役割があります。
山田: 了解しました。次に、組織構造と人員配置についてですが、どのように進めれば良いでしょうか?
桜井: 組織構造は、ISO 26262エキスパートや品質管理責任者を含む適切な人員配置を行い、各プロジェクトと連携しながら業務を効率的に実施できる形にしましょう。また、教育・研修プログラムを実施して、社員のスキルアップや知識更新を促す仕組みを整備することが大切です。
山田: それでは、ガイドライン・手順書の策定についてはどのように進めればよいでしょうか?
桜井: ISO 26262に基づく品質管理プロセスや手順書を策定し、社内で共有することが重要です。適用範囲や目標、評価基準などを明確にすることが求められます。
山田: 最後に、監査・評価体制の構築とコミュニケーション・連携について教えてください。
桜井: 品質管理部門は、定期的にプロジェクトのISO 26262遵守状況を監査し、評価を行う体制を確立する必要があります。また、改善策の提案や実行に関与し、組織全体の品質向上に貢献することが期待されます。品質管理部門とプロジェクトチーム間の円滑なコミュニケーションが重要で、ISO 26262関連の情報やノウハウの共有を推進する仕組みを構築しましょう。
山田: ご指導ありがとうございます。これらのポイントに注意して、品質管理部門の立ち上げを進めていきたいです。
桜井: よろしいですね。立ち上げ初期には、外部のISO 26262エキスパートとして私がサポートいたします。適切な人材の確保や教育、ガイドラインの策定など、具体的なタスクに取り組む際にもアドバイスを提供します。
山田: 桜井さん、ありがとうございます。おかげさまで、品質管理部門立ち上げの方向性が明確になりました。今後も引き続き、桜井さんのご支援をお願いできればと思います。
桜井: もちろんです。今後もお力になれるよう、全力でサポートさせていただきます。品質管理部門立ち上げに向けて、一緒に取り組んでいきましょう。
山田: ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
このように、品質管理部門立ち上げに向けて、ISO 26262エキスパートの桜井厚と車載システム開発会社の品質管理部門責任者である山田健一が協力して取り組むことで、効果的な品質管理体制の構築が期待されます。
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