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ChatGPTとPMHFの問答 |
PMHFについてChatGPT-4に聞いてみます。以前の記事ではWeb検索可能であるBingに聞いてみましたが、ChatGPTでもWeb検索プラグインを使用できるので、今回はChatGPTに聞いてみました。
2nd EditionにおいてはIFとSMの両方がリペアラブルとなり、PMHF式も変更されましたが、弊社ではその式自体に疑義を呈しています。そのため、SMのみがリペアラブルであるという、1st Editionの前提に基づいたPMHF式を正として、質問しています。
グリーンが人間側の質問(入力)です。また、ChatGPTが数式をテキスト表現したのを、見やすいようにLaTex形式にポストエディットしました。またカッコ内の略語の説明部分は削除しました。
人間:
https://fs-micro.com/post/show/id/10 このページに基づけば、PMHFはProbabilistic Metric for Random Hardware Failures)です。このページを理解したうえで、PMHFの数式とそのパラメータの意味を詳細に説明してください。
(問答の一部を省略)
ChatGPT: すみません、私の誤解でした。あなたが指摘したように、PMHFはProbabilistic Metric for Random Hardware Failuresの略で、ISO 26262 Part 5で定義されています。
PMHFは、ランダムなハードウェア故障によるアイテムレベルでの各安全目標の違反のアイテムの運転寿命にわたる時間当たりの平均確率の目標値を表します。
PMHFの数式は次のようになります:
$$M_\text{PMHF} = \lambda_\text{RF} + \frac 1 2 \lambda_\text{M,MPF} ( \lambda_\text{SM,MPF,l} T_\text{lifetime} + \lambda_\text{SM,MPF,d} \tau)$$
ここで、
- $M_\text{PMHF}$はPMHFの値を表します。
- $\lambda_\text{RF}$はIFのフォールトによる残余(VSGが抑止されない)故障率を表します。
- $ \lambda_\text{M,MPF}$はIFのフォールトによるVSGが抑止された故障率を表します。
- $\lambda_\text{SM,MPF,l}$はSMのフォールトによる、2nd SMで検出できない故障率を表します。
- $\lambda_\text{SM,MPF,d}$はSMのフォールトによる、2nd SMで検出できる故障率を表します。
- $T_\text{lifetime}$は車両寿命を表します。
- $\tau$は2nd SMの検査周期を表します。
この数式は、ランダムなハードウェア故障による各安全目標の違反の確率を時間当たりの平均値として表現しています。それぞれのパラメータは、特定の故障の種類とその発生率を表しています。
所感: ChatGPTはURLを与えても当該ページを正しく読まない場合もあるようですが、この場合は正しく読んでいます。
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