Article #77

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posted by sakurai on December 28, 2018 #77

破裂音原因解析

シミュレーション波形を確認すると、アナログ波形がなんだか尖っています。アナログとデジタルの一致性が必要で、そのためにはサンプリング周波数の1/2以上の周波数をカットする必要があります(標本化定理)。

図77.1
図77.1 シミュレーション波形

周波数帯域を制限するには22.05KHz以上をカットするロウパスフィルターを入れる必要がありますが、まずDACチップのデータシートの参考回路図を確認します。

図77.2
図77.2 DACデータシート

図77.2のとおり、アナログ出力にRとCで構成されるロウパスフィルターが入っています。

次にそれがどのように実装されているかを、PMOD DACモジュールのデータシートで確認します。

図77.3
図77.3 PMOD DACモジュールデータシート

出力のロウパスフィルターが入っていないことがわかりました。 サンプリング周波数は44.1[KHz]であったので、ロウパスフィルターの時定数を決定します。 図77.2にCを求める式が書かれており、 $$ C=\frac{50+470}{4\pi\cdot 44.1\cdot 10^3\cdot 50\cdot 470}=40[nF]=0.04[\mu F] $$ となることから、アナログ出力に40nFのキャパシタ(0.04$\mu$Fのセラコン等)を挿入すれば良いことになります。


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