Article #578

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安全機構の効果 (2)

posted by sakurai on January 9, 2023 #578

前稿の議論を含めた、SMとその守るべき制約を表578.1にまとめます。

表578.1 SMと時間制約表
SM名称 時間制約 説明 制約違反時
1st SM FTTI 1st SM (IFがVSGとなるのを抑止するためのSM)がIFのフォールトを検出し、アイテムを安全状態に遷移させるまでの許容(最大)時間間隔。
$\Rightarrow$大きいほうが設計が容易
1st SMが制約を守れない場合は1st SMとは主張できなくなり、そのDCは0となる。従って主機能のフォールトが起きた場合、1st SMが有ったとしてもVSGが発生する。
EOTTI 1st SMがFTTIを超えて安全を担保している場合、SMの構造によってはその担保時間に限界があるものがあるが、その制約(最小)時間間隔。
$\Rightarrow$小さいほうが設計が容易
FTTIは守っているため1st SMとしては働きVSGは回避されるが、動作の継続が不可能になり車両の有用性が失われる。
2nd SM MPFDI MPFを検出するための許容(最大)時間間隔。
$\Rightarrow$大きいほうが設計が容易
2nd SMが制約を守れない場合は2nd SMとは主張できなくなり、そのDCは0となる。従って、MPFは全てLFとなる。


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