Article #532

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posted by sakurai on October 18, 2022 #532

図532.1にBSV版のBitpatのREADMEに掲載されていた使用例を示します。

図%%.1
図532.1 BSVのBitpat関数

挙げられた例はちょうどRISC-Vの命令パターンに一致しており、add命令とaddi命令のデコード部分を示したものです。この要領で、次々に他の命令を実装していくことができます。

本ライブラリの動作は以下の2ステップとなっています。

  1. whenの中のパターンマッチでは可変部をvで表し、固定部をnとビットパターンで記述します。vの幅を指定しないで良いのは使いやすそうです。whenの最後に識別した機能を解釈するための関数名を記述します。
  2. マッチした後に呼ばれる関数では、可変部のみを変数で受け(固定部は捨てる)、処理を実行します。結局vの幅は意識しなければなりません。

このように最初に固定部、次に可変部という考え方に慣れる必要があります。最初は使いにくいと感じましたが、慣れれば気にならないのかもしれません。

プロセッサ設計と言ってもパイプラインでなければ、見方を変えれば、RISC-V機械語のインタプリターをHDLで作成するだけなので、それほど難しいことではありません。ひとつずつデコードし、対応する処理を実装していくだけです。この「ハードウェアインタプリター」の1段目はデコードステップで、2段目は実行ステップになります。


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