Posts Issued in December, 2018

posted by sakurai on December 28, 2018

破裂音原因解析

シミュレーション波形を確認すると、アナログ波形がなんだか尖っています。アナログとデジタルの一致性が必要で、そのためにはサンプリング周波数の1/2以上の周波数をカットする必要があります(標本化定理)。

図77.1
図77.1 シミュレーション波形

周波数帯域を制限するには22.05KHz以下をカットするロウパスフィルターを入れる必要がありますが、まずDACチップのデータシートの参考回路図を確認します。

図77.2
図77.2 DACデータシート

図77.2のとおり、アナログ出力にRとCで構成されるロウパスフィルターが入っています。

次にそれがどのように実装されているかを、PMOD DACモジュールのデータシートで確認します。

図77.3
図77.3 PMOD DACモジュールデータシート

出力のロウパスフィルターが入っていないことがわかりました。 サンプリング周波数は44.1[KHz]であったので、ロウパスフィルターの時定数を決定します。 図77.2にCを求める式が書かれており、 $$ C=\frac{50+470}{4\pi\cdot 44.1\cdot 10^3\cdot 50\cdot 470}=40[nF]=0.04[\mu F] $$ となることから、アナログ出力に40nFのキャパシタ(0.04$\mu$Fのセラコン等)を挿入すれば良いことになります。


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posted by sakurai on December 20, 2018

データ変換

ROMに入れるデータをVivadoで読めるCOEフォーマットに変換します。以下はwaveの16進ダンプファイルをCOEのデータ部に変換するコマンドです。これにヘッダとトレーラを付ける修正を行いROMデータとします。

$ od -An -t x1 -v input.wav|sed -e 's/ /,/g' >output.coe

シミュレーション

詳細設計に基づきシミュレーションを実施し、波形を確認し、不具合を修正するというループに入ります。 Vivadoはアナログ波形も表示可能であり、シミュレーションでアナログ波形を確認します。

もちろん全体だけでなく、細かいクロック毎の動きを見ていきます。ステートマシンが期待通りのステート遷移をしているか、LRCLKとシリアルビットデータの並びはDAC仕様に合っているかなどを見ていきます。

図76.1
図76.1 シミュレーション波形

実験

FPGAにビットファイルをダウンロードし、実験します。STARTスイッチを押すと、それなりの音が出ますが、元のファイルをPCで再生した音と若干異なるようです。なにか破裂音が混ざっています。元の音はインベーダが破壊された時の音なので、破裂音が混ざっていても構いませんが、もし音楽だったら聴くに堪えないでしょう。


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posted by sakurai on December 10, 2018

設計指針

設計指針を記述していきます。

  • サウンドデータはwaveフォーマットでROMに8bit単位で格納する。フォーマットは非圧縮PCM、8bit、モノラル、11.025KHzサンプリング
  • FSMはFSMCLKで動作する。FSMCLK=176.4KHz(=1/8*SCLK)。
  • 8bitサウンドデータの読み出しは、FSMからアドレスを与えることで行う。
  • FSMから並列直列変換(以降パラシリ)にROMデータを供給する。
  • パラシリでは8bitデータをDACの要求する16bitデータに伸長する。具体的にはROMデータを上部8bitに詰め、下部8bitはゼロを詰める。
  • パラシリのシフトはSCLK(=BCLK)で行う。SCK=1.4112MHz。
  • パラシリの1フレームはLRCLKの立下りで開始する。LRCLK=44.1KHz(=1/32*SCLK)。
  • 変換されたシリアルデータは1SCLK遅らせてDACに出力する。

アーキテクチャ設計

以上の指針からブロック図を書くと以下のようになります。

図75.1
図75.1 サウンドコントローラブロック図

詳細設計

上記ブロック図(アーキテクチャ設計)をもとに、ブロック内部をRTLで記述したものを下図に示します。 SCKはシリアルクロック(=ビットクロック)ですが、内部クロックモードを使用するために、コンスタント出力としています。基本的にZynqを除き、ブロック図と一致しています。

図75.1
図75.1 Vivadoのブロック図


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