Posts Issued on March 21, 2018

MBSEとSysML

posted by sakurai on March 21, 2018

MBSE

モデルベースデザインの成功例としてマツダの例がしばしば取り上げられます。主任設計者の方のインタビューでは、「金が無いからモデルベースを進めた」ということをおっしゃられていました。実機を作成するには費用がかかりますが、時間もかかります。モデルであれば、作成も修正も(慣れれば)容易です。結果的にModel In the Loopの手法で他社よりも早く開発することができました。モデルベースの開発のメリットは早さだけでなく、ステークホルダー(利害関係者)の間で仕様の認識違いの無いことを、従来の自然言語ベースの仕様書よりも担保しやすくなります。一方で、従来のドキュメントよりも抜け漏れが無いように作りこむことから、しばしば工数は(そこだけ見ると)増加します。

SysML

従来モデル記述言語にはUMLがありましたが、UMLはその仕様が大きくて使いにくい面があり、近年はSysMLを使うユーザが増加しています。SysMLは2006 年 7 月に OMG (Object Management Group) により仕様が策定された言語でUMLを一部使いやすく制限し、一部で拡張しています。拡張の部分の大きな点は要求図を入れたことであり、これは大きな進歩だと考えています。なぜならISO 26262では安全要求ベースで開発が進むためです。具体的には、大きな安全要求、つまり大目標のことを安全目標と呼び、それを抽象度を下げることにより、細分化していきます。抽象度を下げるとは、最初機能であったエレメントのつながりが、最後には物理的なエレメントのつながりに変化していくことを意味します。つまり、要求の抽象度を下げるというよりも、それを割り当てるエレメントを細分化していき、結果として要求が細分化されます。その中で、機能であったエレメントがハードエレメント、ソフトエレメントに細分化されます。

これは設計プロセスそのものですが、抽象的に表現してもわかりにくいので、前回は出張を例にとり具体的な例で示しました。

SysMLに関して大変参考となるページがあるので、ご紹介します。

http://www.ogis-ri.co.jp/rad/webmaga/rwm20100806.html


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